『二兎を追う者は一兎をも得ず』
こんなコトワザがあります。
本当でしょうか?
二兎を追うからこそ見えてくる新しい視点もあるのではないでしょうか。
そんな日本酒です。
-スペック-
品 名:二兎 純米吟醸 備前雄町五十五 火
醸造元:丸石醸造(愛知県)
酒 質:純米吟醸酒
酒 米:備前雄町
酵 母:非公開
度 数:16度
精米歩合:55%
日本酒度:非公開
酸 度:非公開
アミノ酸度:非公開
その他:-
製造年月(開封日):21/06(21/07/10)
価格:¥1,823/720ml
-味わい-
まずはデザイン。
可愛いですね。動物だと映える気がします。
最初はソリッドな香りです。
空気を混ぜると、乳酸系の香りに変化しました。
冷酒で頂きます。
口に含むと柔らかい感触、山廃系の力強い味わいです。
ジューシーで濃厚、後半には強めの辛味があります。
余韻に少し苦味ですかね。
常温だと、辛味が冴えてきました。
ジューシー感は無く、ずっと辛口です。
温度変化も楽しいです。
燗にしてみます。
上立ち香が特に強く感じます。
辛味は常温より弱くなりました。最初は淡く、徐々に濃醇な味わいに変化します。
冷めると少し酸が出てきますね。
裏ラベルに、“時間の経過”・“温度の変化”・“空気との触れ合い”により様々な顔をみせるお酒とあります。
今回のお酒は、品名に「火」とあるので“火入れ”だと思うのですが、生酒じゃないのにこんなにも変化するのは、珍しいですね。
冷蔵庫で2週間ほど、置いてみたので味わいの経過もテイスティングしました。
◎1週間
濃醇さがUPしました。メロンのような甘さです。
常温になると、辛口に。旨味たっぷりで濃醇辛口なお酒です。
◎2週間
少し霞がかってきました。さらにフルーティさが増した気がします。
熟成が進んだ分、味わいはさらに濃厚に。辛味も甘味もありますが、余韻が力強くガツンとした印象を与えてくれます。
-評価-
香 り:穏やか ☆★☆☆☆ 華やか
飲み口:軽い ☆☆☆★☆ 重い
濃 淡:濃厚 ☆★☆☆☆ 淡麗
甘 辛:甘い ☆☆★☆☆ 辛い
余 韻:キレ ☆☆☆☆★ オシ
-酒蔵紹介-
愛知県岡崎市・丸石醸造さんです。
創業1690年、代表銘柄は『二兎』『徳川家康』『長誉』。
元禄年間創業の歴史のある蔵。
戦前は灘でも酒造りを行っていました。
そして、“雄町愛”あふれる蔵。
『二兎』シリーズのなかでは、雄町を使ったお酒が一番多いです。
溶けやすい雄町を溶かさず造る難しいラインを攻める。
酒造りの腕が試されるといわれる酒米でこれからどんなお酒が出てくるのか楽しみですね!
ちなみに蔵見学可能で、岡崎城からも近いです。
名鉄岡崎公園前駅で降りて、岡崎城→丸石醸造のルートが良さそうです。
今度行ってみようかな。
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